〔おまけ〕『1kWhの電力(エネルギー)でどんな事ができるか?』

 “Wh”(ワットアワー、あるいはワット時)とは、「エネルギーの単位」です。

 1Whは、「消費電力1W(ワット)の機器を1時間動かすのに必要なエネルギー」です。

 

 国際単位系でエネルギーの単位として採用されているJ(ジュール)に換算すると、
1Wh=3600J となります。
 消費電力1Wの機器を1秒間動かすのに必要なエネルギーは1Jとなります。
(※廃熱や摩擦等による損失が無い、理想的な状態での話です。ジュールに換算した場合、電気で動く機器に限らず、他のエネルギー源を要する機器との比較もできます)


 “k”(キロ)は「キロメートル」や「キログラム」の「キロ」と全く同じSI接頭辞(※)であり、「1000」を意味します。

SI接頭辞(エスアイせっとうじ);単位の前に付けて、元々の単位の何倍かを表す言葉です。
 ”SI”はフランス語の”Système International d’unités”(国際単位系)の略。
 IT(情報技術)のお話では「メガ(100万)」「ギガ(10億)」「テラ(兆)」等のSI接頭辞がしばしば使われますが、「メガメートル」とか「ギガグラム」とかいう使い方は慣例として通常は行われません)

 従って、1kWh=1Wh×k=3600J×1000=360万J となります。
 これは、以下の様な事ができる、あるいは以下の事柄に匹敵するエネルギーです。

*60Wの白熱電球を16時間以上点灯させる
*60Wの白熱電球と同じ明るさのLED電灯(消費電力7.4W)を約5日半に渡り点灯させる
*契約電流30アンペアの家庭で家電製品を20分間フル稼働させる
*上述の家庭での1日当たりの電力消費の約10分の1
 (1ヶ月当たり300kWhの電力を消費したとして計算;平均電流はフル稼働時の約14%)
*燃費が18km/ℓのガソリン車を1.8km走らせる(ガソリン約100mℓ相当)
スーパーコンピューター『富岳』を約0.1秒間動かす
*カロリーの高そうなお弁当(約860kcal)の総熱量

 

 一見するとお弁当は他のエネルギー源に比べて割高な様に見えますが、人間の使う機械の用途やできる事が限定されているのに対し、人間が色々な事をできる事を考えれば、むしろ割安かも。
(※今のところ、スーパーコンピューター『富岳』の能力をもってしても、標準的な人間の脳の知能全てを再現する事はできません)

 それにコンビニ弁当の場合、ものすごく多くの人間や機械が関わり、手間暇かけて作られているので、機械だけが使うエネルギー源に比べて割高なのは、当たり前と言えるでしょう。